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好きを語ろう第1回:江戸川乱歩『明智小五郎事件簿(III)蜘蛛男』

集英社文庫から刊行中の『明智小五郎事件簿』を読んでいる。

編年体で再編集されているので時代の変化が面白い。

或いは明智小五郎の探偵としての遍歴も感じ取れる。

『蜘蛛男』は怪奇色が割合に強めで大変好み。

ただ,改めて冷静に読むと酷い展開であるようにも感じる。

何度か明智小五郎も失策を繰り返しているしね。

怪人としての蜘蛛男にはあまり面白味がないかなあ。

それよりも彼の手下として働く青年の方が興味深いです。

内容はあまり覚えていなかったけれど,石膏像に模された美女の腕というのは素敵。

この部分だけは強烈な印象で想い出に残っておりました。

しかし,最終章の展開のあっさり感は凄いなあ。

あと,あんなに簡単にピストルの銃弾だけ抜き取れるものなのかしら。

一度はやってみたい技でありますけれどね。